
クラスを超えて、学年を超えて、自分で選んだテーマについて主体的に探究する市邨独自の授業【市邨ゼミ】。
今回は、「なりきり芸大生ゼミ」の活動を紹介します。
なりきり芸大生ゼミでは、芸術大学での学びをイメージしながら、デッサンやスケッチ、造形など、さまざまな表現活動に取り組んでいます。
ゼミも中盤を迎えた9月。
これまで鉛筆の使い方や形の捉え方など、デッサンの基礎を学んできた生徒たちは、少しずつ複雑なモチーフにも挑戦しています。
教室には、これまで取り組んできた作品も並んでいます。
その中には、生徒同士がお互いをモデルにして描いた人物スケッチも。
姿勢や体のバランス、顔の向き、服のしわなどを観察しながら、それぞれが友達の特徴を捉えて描いた作品が掲示されていました。
いつも一緒に過ごしている友達も、モデルとしてじっくり見てみると、普段とは違った見え方をします。
こうした人物スケッチも経験しながら、「よく見て描く」力を少しずつ磨いてきました。
さまざま なものを、じっくり見る
この日は、紙風船、彫像、金属製の鍋、蝶や骸骨の模型など、さまざまなモチーフを使った鉛筆デッサンに取り組んでいました。形も、素材も、光の当たり方もそれぞれ異なります。生徒たちはモチーフをじっくり観察しながら、輪郭だけでなく、光と影、立体感、素材ごとの質感まで表現しようと鉛筆を動かしていました。同じ鉛筆を使っていても、柔らかそうに見えるもの、硬そうに見えるもの、光を反射するもの、細かな形が重なっているものでは、描き方も変わります。
「これはこういう形」と思い込んで描くのではなく、目の前にあるものをよく見て、その特徴を捉えていくことが大切です。
描くことで、見え方が変わる
デッサンでは、上手に描くことだけが目的ではありません。対象をどのように見れば、その形や特徴を捉えることができるのか。人物や静物など、さまざまな対象を描き、見直すことを繰り返しながら、生徒たちは少しずつ「見る力」も磨いています。同じものを描いていても、どこに注目するか、どのような線や濃淡で表現するかは一人ひとり異なります。これまで身につけてきた基礎を生かしながら、より複雑な形や質感の表現に挑戦する生徒たち。
今後はさらに、日本画や油彩、デザイン、彫塑など、幅広い創作活動にも挑戦していきます。
さまざまな表現に触れながら、自分は何を、どのように表したいのか。
「なりきり芸大生」としての活動は、これからさらに広がっていきます。







