校長からのメッセージ

20年後の自分と目が合ったなら ―未来を見えれば、見える必然―

校長

皆さん、社会で溌剌はつらつと活躍する自分の姿を想像してみてください。 そこでは、どのような力を使って、どのような活動をしていますか。 想像する未来の形は人それぞれだったとしても、そこには共通して必要とされる力があります。 それは、自ら学び、身につけた知識を活用し、新しいものを創造する力です。 では、いつからその力が必要となってくるのでしょう。 「自ら学ぶ力(能動的行動力)」と「知識を活用する力」は、高校卒業後すぐに必要となります。 また、「創造する力」は、高校卒業後に本格的に育て始めなければなりません。

すると高校卒業までには、「自ら学ぶ力」と「知識を活用する力」を身につけておかなければならないことに気が付きます。 さらに市邨はその一歩先、新たに何かを「創造する力」の育成にもチャレンジしています。 これは従来のカリキュラムでは実現しにくいものです。 そのような力を育むことは新しい学びと認識されることが多いのですが、実はこれこそ教育の本質なのだと考えています。

そのために、本校では2022年度からカリキュラムを一新しました。 今ある何かを変えていくというのは、困難も伴い多大なエネルギーを必要としますが、正しい道が見えている以上、前進していくのが市邨です。 7年目を迎え、もはや文房具として当たり前の存在になったタブレットをはじめとするICTの活用も、こうして大きな変革の波を乗り越えてきた賜物たまものです。

本校は商業教育の先駆者である市邨いちむら芳樹よしき先生が創立しました。 市邨は今までも、そしてこれからも先駆者であり続けます。 世の中の変化は、ますます激しさを増していきます。 それに合わせて、学校も変化し続けなければなりません。 「チャレンジを続ける」という「伝統」が根付いた市邨で、ともに本当の意味での「成長」をしませんか。 自らの思いでチャレンジの海に飛び込んだ若者が、さまざまな経験を積んで世界という舞台に飛び立っていく。 そんな未来が、私は楽しみでなりません。