
3月7日(金)、ホテルルブラ王山を会場に、千種区選挙管理委員 会と共同で企画してきた「明るい選挙千種区推進のつどい〜自ら考え、話して深める笑トク太子会〜」を開催しました。今回のブログでは会の様子を紹介します。
12:30、生徒たちが会場に集合し、選挙管理委員会の皆様と会場準備を始めます。
また、司会を務める生徒は原稿の読み練習をします。引率している先生は、たまたま放送部の顧問。声の出し方や言葉のアクセント、緩急・高低についてもしっかり指導が入ります。
13:00、本会の講師を務めて頂く、主権者教育アドバイザーの越智大貴先生(一般社団法人Wonder Education代表理事)がお越しになり、打ち合わせの開始です。
なお、この会は越智先生の他、Wonder Educationスタッフの大学生3名、千種区わかもの選挙サポーターの大学生1名の皆さんにもご協力いただいております。
今日の段取りを確認し、大切なのは楽しみながら過ごすことであることを確認し合いました。
そして時刻は14:00に。いよいよ開会です!
会場には約60名の参加者が集まりました。
中には、昨年この会の企画運営していた市邨の卒業生の姿もありました!
まずは自己紹介、そしてアイスブレーク。
「お金と時間どっちが大事?」をテーマに個人で考え、グループ内で意見交換です。
緊張がほぐれたところで、本日の本題へ。
まずは越智先生から投票率の実態のお話を伺います。
全国各地で主権者教育を行っている越智先生。先生の教育活動から見えてきたことは、「若い人たちが政治や社会に関心がないわけではない。しかし、関心はあっても投票という行動に結びつかない現状がある」とご指摘されます。
そしてご自身の主権者教育授業でアンケートや意見を募ると、若い人たちはインターネットによる投票を求める声が多く、「若い人たちは投票の効率化を望んでいるのではないか」という鋭い分析を聞くことができました。
越智先生のお話の後は、本日のメインのワークショップへと移ります。架空の都市「千種市」の「市議会議員選挙」の選挙公報が配られ、参加者各自で自分にあった候補者選びを行います。
そして5分が経過したら、再びグループでそれぞれのどのような理由で誰を選んだかを発表し合います。なお、この選挙公報は、生成AIで作成しています。
候補者の掲げる政策について、それぞれの年代がどのような公約を優先しているか。意見が飛び交います。互いの考えを否定するのではなく、互いの意見や考えの違いを認識して尊重したり、また、年代が違っても考えを同じくすることがあったりなど、とても良い対話環境が形成されていました。
その後、改めて投票率を上げていくために、今日からできることはどのようなことかをグループで話し合い、最後にファシリーテーターがグループで出た意見を全体で発表しました。
このあと、講師の越智先生よりまとめのお話をしていただき、市邨の生徒代表として2年生の中谷さん、大学生の皆さんからのあいさつで会を締めました。
10代から80代までの幅広い年齢層が集まってお話ししあう今回のイベント。
参加者の方からは、「高校生と話しあいをして、若い人たちも政治や社会に関心があることがわかって頼もしい」という声をいただきました。
生徒たちにとっても、歳の離れた方と政治や社会について意見を交わすという、普段の学校生活ではできない経験を積むことができました。参加者の方から頂いた「頼もしい若者」はこうした体験からも作られてくることでしょう。
今年度の明るい選挙千種区推進のつどい開催に際し、市邨高校にお声がけをしてくださった千種区役所・選挙管理委員会の皆様、本会を行うにあたりご指導いただきました一般社団法人Wonder Educationの越智先生と学生の皆様、千種区わかもの選挙サポーターの学生さん、本当にありがとうございました。