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2学期始業式を行いました

夏休みが終わり、2学期を迎えました。9月になっても天候が不安定です。全校がグランドに集まるのを避けて、各教室で放送にて始業式を行いました。

初めに校歌を流しましたが、斉唱はせず聴くだけです。せめて、3番まですべて流しました。生徒の心に響いてくれたと思います。

式の後は続いて、圧巻の全国大会報告会を行いました。

校長式辞

おはようございます。

今日から2学期が始まります。長い夏休みは終わりました。

今年の夏の天候は、7月から猛暑が続き、8月初めには雨の日が続き、たまには真夏の太陽が照り付ける日もありました今は暑さは終盤に来ているかな、という感じです。

天候以上に悩まされたのは、3年目の今年も新型コロナです。休み中も感染が続きました。1学期中よりも多い数でした。ほとんどが感染経路不明ですが、わかっているものは家庭内感染がほとんどでした。感染した人の症状は重症化した人はいないのですが、やはり後遺症が気になっている人もいるようです。感染力が強いが、重症化はしないだろうということでつい警戒を怠りがちになりそうですが、軽く見ることはできません。学校としては、夏休み中はこの程度で済んだけれども、2学期が始まり1,500人の生徒が出校してくることを考えると、これまでの対策を継続していかなくてはならないと考えています。

2学期も対策を続ける必要があります。3密を避ける、屋外で運動するとき以外はマスクをつける、手指の消毒を怠らない、向かい合っての食事はしない、大声で話をしないなどです。よく、廊下などで肩を組んで歩いたり、歓声を挙げてはしゃいでいる光景を目にすることがありますが、やめましょう。周囲が注意してください。学校内での感染を避けるようにみんなで気を付けたいと思います。

そして、一方では、感染した人への配慮を忘れてはなりません。感染したことは非難されることではありません。できるだけの対策をしても感染するリスクがあり、いつでも自分も感染する可能性があります。陽性になったかどうかは高度なプライバシーです。学校では感染を広げないために、一定の情報を明らかにする必要はありますが、必要以上のプライバシーの公開はしないようにしています。皆さんも感染者の情報を探り合うのはやめてください。

 

きょう、皆さんは学校に出かけるのが億劫ではありませんでしたか。

夏休みが終わりに近づくと、何となくわびしい気持ちになったり、憂鬱な気持ちになったりしたのではないかと思います。

理由は一杯あるでしょうね。学校は嫌じゃないけど、嫌な勉強が始まる、テストが嫌だとか、人にあって人に合わせなければならないのがいや、嫌な人に会いたくない、人に会うのが怖いという人もいるかもしれません。

それとも、そもそも学校が嫌かもしれません。何のために学校があるのかわからないとか、今の学校が気に入らないとか、ネガティブな感覚が湧いてくる時かもしれません。

その様な嫌な感じ、抑うつ感ともいうようなやるせない気持ちが高まってきて、学校に行きたくない、あるいは、さらに、生きるのも嫌になる人がいるかもしれません。

人の命ほど尊いものはこの世にないのです。学校に来るのは嫌でも、生きることを嫌にならないでください。学校は人生の中のほんの一つのことです。学校に行けないからと言って人生が終わりではありません。今現在、嫌なこと、困ったこと、生きるのが困難になったと思えることがあったとしても、それを避けても生きる生き方はあるはずです。どのような生き方があるのかを一緒に考えたいと思います。私自身高校生の時、学校は何のためにあるんだと、真剣に考えていました。学校に行くことにどんな意味があるのか、勉強することに何の意味があるのかと。

 

逆に、学校に来ているからいいというわけではありません。学校に来ることが大事なのではありません。市邨芳樹先生の言葉にもある、勉強するのはいい成績を取るためにするのではないというように、学校もいい学校に入って、次のいい学校に入るために来ているのではありません。学校に行けば勉強していることになるし、みんな学校に行くから、嫌でも嫌でなくても学校に行くのが普通だから、でもありません。

 

私は、学校がそこにいるだけで楽しいという場所であってほしいと思います。今ここにいることが楽しい、ここにいることが自分の未来に繋がっていくからもっと楽しいと、そういう場でありたいと思います。学校は、より良き未来を生きるために、準備するところでもあります。準備がうまく行かなくても、準備なのですから幾らでもトライすればいいのです。今うまく行かないから未来がないということではありません。ゆっくりと自分なりの時間を掛ければいいのです。

いまやりたいことをやりなさい。あるいは、やりたいことを見つけなさい。そのために何度失敗してもいい。やり直す時間はいくらでもある。中学3年間、高校3年間はあっという間ですが、その後に続く君たちの時間はその2、30倍も長い。

 

さてこの夏、君たちには多くの体験活動の機会がありました。

中学12年生はイングリッシュキャンプで貴重な瞬間を過ごしました。インターンシップに参加した人は貴重な体験ができたと思います。レポートを読みました。カンボジアの村に手洗い場を贈る取組や高校生ボランティアアワードでの国境なき医師団賞の受賞など、継続したボランティア活動、あるいはユネスコ委員会での台湾の高校生との交流、核融合科学研究所での研修など、先日行われた夏の学校見学会でのボランティアを引き受けてくれた人も貴重な体験だったと思います。

そして、部活動の練習や大会での活躍があります。部活動の活躍については、この後の全国大会報告会で紹介があると思います。インターハイでシングルス優勝、ダブルス準優勝の女子テニス部、体操部の団体準優勝と個人種目別での優勝始め、ハンドボール部の準優勝など大活躍でした。

本校のホームページにはそのような活動についての詳しい報告が載っていますので、ぜひ見てください。自分が関係したイベントはもちろんですが、知らないところで多くの同窓生たちが積極的に活動していることを知ることは大きな刺激になることと思います。

 

2学期は長いです。でも、充実した自分の時間を過ごせば、あっという間です。

文化祭や中学修学旅行といった学校行事に向けての活動は、コロナ対策をしながら以前のように進んでいくと思います。高校3年生は進路決定に向けて大きく前進するでしょう。

一学期にいくつかのアンケート調査をしました。授業アンケートや学校生活アンケートなど、それらを通じてできるだけ生徒の皆さんの意見や要望を聞きたいと思います。1年生は授業以外の場で直接先生に意見を伝える場があります。学校の主役は君たち生徒です。自ら考え、自ら行動することが大事です。そのための力を付けていってください。先生を動かしてください。どうせできないと先読みをするのでなく、積極的にぶつかってください。先生方は正面から受け止めてくれるはずです。

アンケートはそのような機会を先生方が作ったものです。回答率が90%を超えないのが残念です。

7月の探究学習日に1年生の生徒が自ら企画して、名古屋市の河村市長を訪ねました。どのような人生を歩んでこられたのかを尋ねたのですが、その時逆に君はどのようなことがしたいのかを尋ねられて「宇宙の勉強がしたい」と答えたところ、では、名古屋市立大学の理事長さんを紹介しようということになって、いま、名古屋市立大学と私立である本校がどのような連携ができるかを話し合うことになっています。

このように、君たちが意思をもって動けば、現状を打開できる力が生まれます。

どうか、自ら考え、自ら行動してください。

 

最後に、夏休み中に234号館の教室のカーテンを取り替えました。前半分が遮光カーテンとなっています。無理に引っ張ったりせず、大事に使ってください。冬休みには、記念体育館の改修工事を予定しています。その準備のための工事が二学期に始まります。良くなった環境の中でしっかりと勉強してください。

 

それでは、2学期が始まります、目標をもって、充実した学校生活を送ってください。

この記事の筆者
校長 澁谷有人
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