夏休みを利用したScienceActivityとして核融合科学研究所で科学実習を実施しました
核融合科学研究所での実習も今年で6回目を迎えました。初めて参加する生徒だけでなく、連続して参加する生徒もあり、生徒の好奇心を喚起する実習として定着してきています。
8月5日(金)に岐阜県土岐市にある核融合科学研究所で科学実習を実施しました。実習内容は以下の通りです。
1.核融合エネルギー研究に関する講義
2.核融合科学研究所の施設見学
3.各テーマごとの実験実習
4.実習の成果報告会
核融合エネルギー研究に関する講義
石油や石炭など火力発電に関する「資源枯渇問題」・原子力発電に関する「廃棄物処理問題」を解決する次世代エネルギーとして研究が進む「核融合エネルギー」についての講義を受けました。核融合エネルギーとは 太陽などの恒星が原子を融合させたときに生じるエネルギーです。燃料の重水素は海中にほぼ無尽蔵に存在するそうです。発電中の安全性、発電後の廃棄物の安全性についてもしっかりと説明していただけました。今後は約30年後の実用化に向けた研究を実施していくそうです。
核融合科学研究所の施設見学
核融合科学研究所内の各施設を見学させていただきました。廊下の壁には施設建設の歴史・核融合反応の説明パネルがあります。また、実験スペースでプラズマに関する実験を体験することができます。プラズマとは、原子がイオンと電子に分かれた状態です。
実習の成果報告会
実習は「プラズマ放電に関する実習」「真空に関する実習」「超伝導実験」をから1つを選択して実習しました。これらの研究は核融合研究には欠くことのできない技術です。実習後は各自の実習結果を報告しました。
すべてのプログラムを終え、全員で記念撮影し帰路につきました。お忙しい中、ご協力いただきました核融合科学研究所の皆様には感謝申し上げます。
<2年連続で参加した中村優菜さんの感想>
私は今回2回目で参加させていただきました。前回は超伝導でしたが、今回は真空を選びました。1番私が身の回りでよく聞くものだと思ったからです。実験や説明を通して真空とはどういうものか、物体を使って実験をしたらどのような変化がありその変化が起こる理由な何かなど、とても沢山のことを見ることが出来、また知ることが出来てとても面白く感じました。核融合というエネルギーを作ることはたくさんのエネルギーを生み出しその研究でどのような装置で、どのようなことをしているのかをまた改めて知ることができて核融合への認識が私の中で高まっていると感じています。知識や技術などで私が分からないことはありましたが、研究所の方達が私たちに分かりやすく説明をして下さり理解出来るところもありました。とても有意義 な時間でした!