
本校・名古屋経済大学市邨高等学校では、ユネスコスクールとして、ユネスコ憲章前文に掲げられた「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない」という理念を教育の柱に、平和教育・国際理解教育・ESD(持続可能な開発のための教育)を一体的に推進しています。
本事業は、世界で起きている戦争、紛争、貧困、難民問題などの現実を「自分ごと」として捉え、生徒一人ひとりが対話・協働・行動を通して、より公正で平和な社会の実現に貢献できる力を育てることを目的としています。
具体的には、台湾・韓国・カンボジア・ヨルダンなどの海外の学校や、UNHCR・UNRWA・JICAなどの国際機関・専門家と連携し、オンライン国際交流、合同学習会、フィールド調査、国際支援プロジェクトを継続的に実施しています。
パレスチナ難民支援、シリア難民女性によるフェアトレード支援、カンボジアの教育環境支援など、実社会とつながる学びを通して、生徒が課題解決に主体的に関わる機会を創出しています。
また、ユネスコ世界遺産であるカンボジア・トゥールスレン虐殺博物館と連携したオンライン学習会では、歴史の悲劇から人権・平和・命の尊さを学び、生徒自身が考えを発信する対話型学習を実践しました。ユネスコの世界遺産の重要性について、探究する場となりました。
本事業は、文部科学省EDU-PORT応援プロジェクト採択、ESD大賞受賞、ユネスコ/日本ESD賞国内選考推薦など、教育的価値と社会的意義が認められています。
単なる知識の習得にとどまらず、生徒の自己肯定感、主体性、国際的視野、社会参画意識を大きく高める探究活動としての教育効果が確認されています。
本校は今後も、国内外の多様なパートナーと協働しながら、「心の中に平和の砦を築く」教育を実践し、次世代のグローバル市民の育成に取り組んでまいります。
ユネスコ平和教育推進部 主任 松野至
※中日新聞2025年8月6日朝刊掲載





