
11月19日、アカデミックコース1年、3年は合同で「私創りに繋がるインタビュー企画」を実施しました。1年生と3年生が1対1となり、1年生の質問に3年生が答えていく形を20分間、これを2回行いました。
1年アカデミックコースの学年目標は「私は何者なのかを追究する」です。3年生から「10年後、私はこうありたい」という思いを深く引き出し、1年生自身が何に心を動かされるのか、どのような生き方に惹かれるのかなどを感じ取っていきます。そして、1年生自身の進路をより明確なものにしていきます。
インタビューの準備として、1年生は、相手の3年生が作成した高校生活を振り返ったシートをもとに、進路やこれまでの取り組み、価値観などについて問いを立てました 。一問一答では相手の思いを深く引き出せません。そのため、立てた基本の大きな問いの後には、5W1H1F(When:いつ?、Where:どこで?、Who:誰と?、What:何が?、Why:なぜ?、How:どのように?、Future:これからは?)を含んだ小さな問いを続けなければなりませんでした。相手から深く引き出すためには、雰囲気だけでなく、問い自体やその流れも工夫しなければならなかったのです。
当日のインタビュー中、会場となった5つの教室すべてが明るく、温かく、良い雰囲気に包まれ、活発にインタビューが行われました。3年生が自身の経験のみならず、それを踏まえた1年生へのアドバイスをしている場面も見受けられました。「入試には資格があった方が有利」「集中力は続かないから息抜きも必要」などの学習に関するものもありました。
インタビュー後、3年生に対して行われた1年生の良かった部分についてのふりかえりの一部を抜粋して記載します。
「自分が深く掘り下げることができなかったグラフから、たくさん質問を考えてくれていたところ。自分の内面に関する質問もあって、この短時間で自分についてたくさん考えさせられた。」
「録音するときに許可を取ったり、相槌を打ちながらうまく気になったところに突っこんできてくれたりしていたのがすごかった。また、私の経験談から抽象化して考え、自身の進路に生かしていこうとする姿勢が素晴らしかった。本気で答えてあげたいと思わせる何かがありました。」
「質問力。もともと用意していた質問が尽きても瞬時に質問を考えたり、会話中から考えたりしていて一年生ですごいなと思った。また、コミュニケー ション力も高くて、会話のつなげ方などが上手でいいなと思った。」
以上の感想から、1年生は準備の段階からしっかり考えを巡らせ、本番では臨機応変に対応できていたことがうかがえます。1年生からは、もっとお話がしたかった、活動に対するモチベーションが上がったなどの声が聞こえてきました。
今後、次回の活動に向け対話記録を作成します。この記録は1年アカデミックコース内で共有されるため、誤りは許されません。作成した記録の内容が正しいかについて1年生各自が相手の3年生へ確認を取ります。必要であれば修正などを行い、記録を完成させます。
終わりに、欠席などにより参加できなかった生徒が少なからず見受けられました。冷え込みが増し、体調を崩しやすくなる時期です。3年生は特に重要な時期の最中でもあります。無理をしない、睡眠や栄養を十分に摂る、手洗いうがいをするなどの対策をし、十分に力を発揮していきましょう





