月は約1ヶ月に1回の割合で満月になります。アメリカの農事暦では満月に名前がついています。12月に見られる満月を「コールドムーン Cold Moon 」と呼ぶそうです。他にも1月から11月の満月にも呼び名があります。調べてみてください。
さて、今回の満月と同時に「衝(しょう)」を迎えて最も明るくなった火星を見ることができます。明るさはマイナス2.0等星です(地球に最も接近したときでもマイナス1.9等星なのです。火星と地球は12月1日に最接近しました。)。「衝」とはどのような天体現象なのでしょうか。
「衝」とは、太陽系の天体が地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のことです。月が満月になるように太陽系の惑星にも正面から光が当たります。これを「衝効果」と呼びます。今回は火星と地球の最接近直後ということもあり、最も明るい火星となりました。明るさの度合いが異なる満月と火星と同時に撮影することはとても難しいです。