国語科の授業実践について、「国語科の取り組み①」「国語科の取り組み②」に続いて、ご紹介させていただきます。
【3年Br論理国語『日本文化の雑種性』】
「これからの日本文化は「純粋種」の文化と「雑種」の文化のどちらに近づき、またそのときどのような問題が起きるだろうか。」を考える授業です。
国語科で取り組んでいる、思判表ワーク(観点2テスト)の一部です。1時間で意見や構成を考えて、次の2時間をかけて原稿用紙に書いていくという内容です。
論理国語の載っている文章は難しく、読解するだけではつまらなくなってしまうため、読み取ったことを踏まえたうえで考えさせることが大事ではないかと考えて います。
今回の授業は「読解」ではないので、「いかに脳を使っているか。考えているか」に焦点を当てて取り組んでいます。
観点2は「評価をどうするか」が焦点になりがちだか、そういうことよりも「観点2をどのように利用して生徒の頭をフル回転させていくか」を考えていくかが大事ではないかと考えています。
【3年Cd論理国語『行動変容を起こす有効な方法』】
「ナッジ」というものを利用して、自身の行動をよりよく変容させていこうという内容です。読解の授業のあと、実際にそれぞれの行動に見合った「ナッジ」を設定し、実践し、教科書の内容が本当に適当なのかを批評して、発表するという授業を行いました。
本文から読み取ったことを自分の身に照らし合わせて考えることで、評論文というとっかかりにくい教材をより身近に感じることができたのではないかと思います。これを機に本を読んで、自分の人生に活かしていきたいなと思う生徒は増えればいいなと思っています。
【2Br文学国語「古典作品を翻案する」】
自分たちが興味を持った古典作品を分析し、iPadを使って、紙芝居にして発表し、さらにそれを現代風にリメイクするという授業を行いました。古典作品を読解し、分析する今まで授業からさらに現代版にリメイクするという作業を通して、今から1000年以上前に書かれた古典作品も現代に自分たちに通ずるところがあると感じることができたのではないでしょうか。
1学期も残り少しですが、まだまだ楽しい挑戦を続けていきます。