
2025.08.23-24 高校生 Volunteer Award 2025
この夏に東京新宿の住友ビル(三角広場)で開催された高校生ボランティア・アワード2025に出場して本校のユネスコ活動を発表するとともに、全国の高校生とボランティア活動の交流をしました。また、この活動に協賛していただいている様々な著名人、企業、各種団体の方々とも意見交流をさせていただきました。一つ一つの活動に意味があり、「高校生は無力ではない」という元気と勇気をいただきました。こ れからの活動に活かしていきたいと強く感じました。

市邨高校はユネスコスクールとして、ユネスコ憲章が掲げる「世界平和」の理念を実現する活動を全校生徒で実施しています。特に、ユネスコ委員会やユネスコゼミの生徒たちが中心となって、世界の難民の置かれた状況(難民キャンプでの生活、人間としての尊厳、経済的状況なと)や戦争に起因した貧困地域の教育問題を専門家の人たちから学んでいます。埼玉県立越谷北高校、台湾の鳳山商工学校と平和貢献活動に関するパートナー協定を結び、「高校生に何ができるか」を考えて実践しています。

おもに、難民女性の経済的支援・精神的支援として、難民女性が製作した商品(難民女性を支援している日本人デザイナーの林芽衣さんが立ち上げたトライバロジー商品)をフェアトレード活動として販売しています。

また、 カンボジアではかつての内戦の影響が今も残っており、特に都心から遠く離れた農村地域は「極貧困地域」となっており、幼稚園や小学校・中学校などの教育支援が急務です。本校は今までに、公立小学校へ文房具やこども服、遊具(ブランコ・鉄棒)、井戸や手洗い場を寄贈してきました。この夏もJICAカンボジアの協力を得て貧困地域の幼稚園への教育支援を計画しています。

私たちの活動は世界平和の実現にとって小さな一歩かもしれませんが、その一歩を多くの地球に生きる皆さんとともに歩めたらと思います。わたしたち一緒にユネスコ活動を取り組んでみませんか。
【参加生徒の振り返り】
今回、高校生ボランティアアワード 2025 サイネージ部門に出場し、私たちが普段している活動をたくさんの人に知っていただけてとて も嬉しいです。私たちは普段「国際」という視点から活動することが多いのですが、今回のアワードを通して、全国の高校生が日本や世界の課題に対して多様なアプローチで取り組んでいることを知り、とても刺激的で貴重な経験になりました。特に、同じ国際支援をしている高校や、国際活動をしている特別応援のブースには積極的に足を運び、仲間の想いや工夫に触れて、多角的に世界について考えるきっかけになりました。日本ではまだボランティア活動が広く根付いているとは言えませんが、このアワードを通して、私たちと同じ世代の高校生が「困っている人のために」「未来のために」とそれぞれの立場から活動している姿を見て、自信や安心感につながりました。また、勇気をいただきました。ボランティアは 1 人では継続することが難しいことがありますが、全国に仲間がいると実感できたことが私たちにとって大きな支えになりました。私たちの活動も、その大きな流れの一部なんだと実感し、今後の励みにしていきたいと思います。(高3女子)