市邨高校・放課後の学び「ミライノカタリバ」も5回目を迎えました。毎月1回、トガった社会人の方をお招きして、高校生たちに自分たちの生き方について考えてもらう企画ですが、この密度がすごいんです。
この日はフェリタスジャパンの丸山祥子さんをお迎えし、「迷いながら、前へ」と題してお話しいただきました。丸山さんの紆余曲折ある人生と、そこから得られた学びに真剣に聞き入る生徒たち。ゲストスピーカーの方からお話しされる内容は、どれも本当に含蓄があって、思わず聞き入ってしまいます。日頃からそうだな、と思っていることでも、改めて人生経験から引き出された言葉になると、その重みが違います。加えて、生徒たちのその言葉を受け止める懐の深さ、思考の柔らかさ。納得いかないことはいかない、と食い下がる熱意。今日は今までの中でもかなり深いやりとりになったように思います。
参加した1人の生徒が語ってくれた、自分の活動履歴に圧倒されました。あちこちの社会人とつながって、今夏はフィリピンのスモーキーマウンテンへ視察に行くそうです。NGOとつながって、自分に何ができるのかを探し に行くとのこと。もう1人の高校生からは、コロナによって奪われた2年間の悔しさが語られました。消えた部活の試合や自分のかけてきた思いをぶつける場所を失ったやるせなさ。でも彼はそれを時代のせいにしない。もっと自分にできたことはなかったのか、と自分に問うのです。その気持ちをしっかり受け止めた上で、丸山さんからは、前を向いて次のステップへいくアドバイスがありました。
高校生の可能性に触れ、あらためて痺れた1日でした。