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国際平和デーに際して

9月21日(木)「国際平和デー」と呼ばれ、英語表記は”International Day of Peace”で、通称「Peace Day(ピースデー:平和の日)」ともいわれる国際連合(以下:国連)が定める国際デーのひとつです。国際社会の平和と安全の維持を目的に創設された国連の目的を象徴している、国際デーです。

この国際平和デーに際して、朝のショートタイムに副校長先生による全校放送で、それがどのような日であるか、その意義と目的とともに紹介されました。

全校放送する堀部副校長

ユネスコスクールに加盟している市邨高校では、世界平和に対する意識を高め、国と国とが国境を超えて協力し合い、平和な世界の実現に近づけるよう、様々な取り組みに挑戦しています。

<以下、放送原稿>

正門のプレートが示す通り、本校はユネスコスクールとして承認されています。
ユネスコスクールには、国連が定める「国際デー」を記念する活動を、毎年少なくとも2回実施することが求められています。今日9月21日は、数ある国際デーの中から、本校が選んだ「国際平和デー ”International Day of Peace” 通称ピースデー」です。
この「国際平和デー」は、国連が定めた平和の記念日です。すべての国、すべての人々にとって共通の理想である国際平和を記念、推進していく日として、すべての国連加盟国、国連機関、地域組織やNGO、そして個人に対して、この日を適切な方法で祝うよう呼びかけています。
国連が「国際平和デー」を最初に宣言したのは1981年です。従来、「国際平和デー」は毎年9月の国連総会開会日に制定され、開会式では各国代表がこの日を記念して1分間の黙祷を行うことが慣例となっていました。2002年からは、毎年9月21日を「国際平和デー」に定め、以後、世界の停戦と非暴力の日として、すべての国と人々に、この日一日は敵対行為を停止するよう働きかけています。
ニューヨークの国連本部では、毎年この日に国連事務総長が「平和の鐘」を鳴らす特別記念行事が行われます。この鐘は多くの国の代表やローマ法王、その他子どもたちを含む多くの人びとから集められた硬貨でつくられ、日本国際連合協会から国連に寄贈されたものです。この他にも世界各地で「国際平和デー」を記念した行事が行われます。
ユネスコスクールの一員である私たちは、今日の「国際平和デー」に何をしたらいいのでしょう。
世界の平和は理想ですが、残念ながら現実には戦争や紛争が絶えません。「国際平和デー」を祝ったからといって直ぐに平和になることはないでしょう。では「国際平和デー」を祝うことは、虚しいことなのでしょうか。絶対にそうではないと思います。戦争は人を狂わせます。平和な状態であれば、決してできないような残酷非道な行為を可能にさせます。敵への憎悪に支配された戦場では無数の兵士が、敵の兵士だけでなく、一般市民、お年寄りや子どもまで無慈悲に虐殺したりします。そうした残虐な行いをした兵士も家に帰れば、優しい夫であり、思いやりにあふれた父親であるのです。
戦争当事国が今日の「国際平和デー」を守り、たった1日だけでも停戦をすれば、戦場という異常な環境におかれた人々の心にも、人間的な穏やかな感情が戻るのではないでしょうか。
きっとそれは、平和な日常が当たり前になっている私たちからは想像できないほど貴重なことだと思うのです。
こうした世界の平和を願う人々の思いが広がることでしか、平和はもたらされないと思います。戦争に荷担していなくても、平和に無関心で居続けることは、平和を遠ざけているのと同じだと思います。
また、「国際平和デー」は個人のレベルでも、敵対行為の停止が求められています。今日一日は、どんな些細なことであっても敵対行為をやめましょう。敵対行為に繋がる、相手を憎む気持ち、ネガティブな気持ちを持たないように心掛けましょう。「国際平和デー」を意識した私たち一人ひとりがそれを実践できたら、今日一日はきっと心豊かで穏やかな素敵な一日になると思います。
ユネスコ憲章前文には「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」とあります。今日をあなたの心の中の平和のとりでを更に強固なものにするきっかけにしましょう。

この記事の筆者
市邨教員
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