2024.03.23東京大学犬山研究林で森林生態系調査
本校と愛知県立一宮高校、愛知県立小牧南高校の3校は、愛知県犬山市にある東京大学犬山研究林(東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林)の長期生態系プロットをお借りして植生の変化を2019年から調べています。東京大学の先生と研究林利用者協議会のみなさんありがとうございました。
2019年4月調査の様子はこちら
2021年3月調査の様子はこちら
2022年3月調査の様子はこちら
長期生態 系プロット調査について
愛知県犬山市塔野地大畔地区には、東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林生態水文学研究所犬山研究林(以下「犬山研究林」という)が広がっています。その研究林内に20m☓20mの方形区を作り、方形区内に生育している樹木の直径を計測しています。樹木は成長に伴い幹が肥大するため、直径の変化から樹木の生育状況がわかります。長期間にわたって観察することで、森林内の樹種の変化も知ることができます。
はげ山から森を作り上げた林業遺産について
東京大学犬山研究林があ犬山市塔野地大畔地区は江戸時代が始まるまでは今と同じような森林地帯でした。しかし、人々の日々の生活に欠かせない燃料(薪)や江戸時代に栄えた「犬山焼き(陶器)」の燃料としてその森の木々が使われ始めた結果、あっという間に樹木のない白い地肌が直接露出したはげ山になってしまいました。雨が降ると水の勢いが山を削るため、下流付近では土砂災害で悩まされていました。明治時代になると人々の生活と森林再生のために東京帝国大学が研究を始めました。その研究によって現在の森へと約100年で復活しました。その森林復活の過程をうかがえる施設が今もまだ森林内の残っており、これらの遺構が林業遺産として認定されました。
多くの動植物を育む豊かな森として
この研究林は東京大学の私有地であるため、多くの動植物が手つかずの状態で保存されているため多様性に富んでいます。利用者協議会の皆様から動植物に関して詳しく教えていただきました。
今回の参加者 生徒28名・教員11名
一宮高校 生徒9名・教員1名
小牧南高校 生徒7名・教員3名
市邨高校 生徒12名・教員7名