
国立乗鞍青少年交流の家に到着し、最初のアクティビティとして火おこしを行いました。
野外活動での火おこしと聞いて、私は摩擦式(火きり式やもみぎり式など)を想像していましたが、実際には木や松ぼっくり、草、石などの自然の素材を自分たちで調達し、あらかじめ決められた班の仲間と協力して材料を集めたり、どのアイテムを使えば火がつきやすいかを考えたりする活動でした。
残念ながら火を起こすことはできませんでしたが、仲間とコミュニケーションをとりながら協力することの大切さを改めて実感しました。また、自分の中にあった「火おこしとはこういうものだ」という先入観にとらわれすぎていたことに気づき、柔軟な発想や視点の大切さも学びました。
1日目の夕方から、アカデミックコース合同で班ごとに分かれてカードゲームを行いました。
6つのカードゲームを1つあたり20分の時間で練習し、次の日の朝にカードゲーム大会を実施しました。
練習の段階では、出会ってからまだ2週間しか経っていないこともあり、どの班も緊張した様子が見られました。カードゲームの中には変顔をするものやジェスチャーゲームなど、初対面ではやりにくいものも多かったですが、みんなで頑張って取り組む姿が印象的で、とても良かったと思います。
大会では、カードゲームごとに得意な人が集まり、その中で優勝者を決定しました。優勝者には賞状が授与され、拍手でたたえられました。
出会って間もない仲間とのアクティビティでしたが、各班が個性を出し合い、真剣に取り組んでおり、オリエンテーション合宿にふさわしい、非常に良い取り組みだったと強く感じました。
2日目の午前中から、全てのコースでトレッキング(山登り)をしました。
最初に銅像と同じポーズで集合写真を撮り、和やかな雰囲気で始まりました。
仲のいい友達と高低差のある坂を歩くことで、さらに仲が深まりました。
お昼休憩では、あらかじめ支給されたおにぎりやお菓子などを仲良く食べる様子が見受けられました。乗鞍にまだ残っている雪で雪合戦をする生徒、レジャーシートでくつろいでいる生徒、散歩している生徒な ど、それぞれの個性があふれていると感じました。
乗鞍の素晴らしい自然を感じながら友達とより仲を深めることができ、貴重な経験となりました。怪我や体調不良のため山登りができなかった生徒もいましたが、その生徒に自ら付き添う生徒がいて、とても素晴らしいと思いました。
耳を澄ませばさざ波が聞こえてくるような自然の中で、友情の大切さを学ぶ、とても良い経験ができました。
2日目の夕方には、自分のことを理解するために、レゴを使ったアクティビティを行いました。
下準備として、決められた題材の中から1つを選び、それをグループで表現したり、カードを使って話し合ったりして、自分がどんな人なのかを分析しました。
その後、「2年後になりたい自分」というテーマでレゴを使い、自分自身を表現しました。使用できるブロックの数は年齢にちなんで16個、作成時間は30分という制限の中で、皆が一生懸命に取り組みました。
作成後には鑑賞の時間が設けられ、他の人の作品を見ることで、自分にはなかった視点や価値観に触れ、新たな気づきを多く得ることができました。
最終日、岐阜県高山市を訪れました。
2時間の自由行動では、歴史ある古い町並みを散策しながら、伝統的な建物や文化に触れ、地元の名物料理を味わうなど、それぞれが思い思いの時間を楽しみました。
当初は雨の予報でしたが、最終的に雨は降らず、天候に恵まれました。写真撮影やお土産の購入を通して、班ごとの交流も深まっていました。
お金の使い方や時間を守ってバスに戻るといった行動を通じて、皆が自立して動く姿が見られ、とても良い経験となりました。
高山の豊かな自然と歴史に触れながら、クラスや学年の垣根を越えた親睦が生まれた、有意義な体験となりました。
オリエンテーション合宿では、アカデミックコース独自の活動を行いました。
このように、合宿全体を通じて生徒たちは仲間との絆を深め、自分自身を見つめる貴重な経験を得ることができました。自然や文化に触れながら過ごした時間は、今後の学校生活に向けた大きな一歩となりました。
今後も、生徒たちの様子をブログで発信していきますので、ぜひ楽しみにしていてください。