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3学期始業式を行いました

いつもより遅い年始になりました。学校はすでに、7日と8日に中学校入試を行って、活動が始まっています。

全校生徒がそろう機会はあまりないので、グランドでの始業式をやりたかったのですが、あいにくの寒波で強風が予想されたので、教室内で放送で行うこととしました。

校歌を全生徒が揃って歌う機会がないので、せめて聴くだけでも3番までの全曲を流しました。

校長の式辞です。

始業式に続いて、部活動の報告会を行いました。

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

今年の始業式は110日ですので、あけましておめでとうというのは少々ためらわれますが、今年もいい年でありますようにと挨拶するのは大事なことのように思います。

 

新型コロナがまん延して3年が過ぎ、4年目に入ります。完全に終息することはないだろうとは思っていましたが、ここまで長期間に亘り深刻な脅威にさらされるとは思っていませんでした。

昨年の新年のあいさつでは今年はきっと状況はよくなるだろうという甘い見通しを語りましたが、2月にはロシアがウクライナを侵攻するという予想しない事態が勃発し、世界は戦争という危機に直面しています。そして7月には、安倍元首相が暗殺されるという予想だにしない事件が起きました。昨年は、負の出来事が時代を逆行させた年として歴史に残るでしょう。

 

明るい未来という展望を持てない若者が増えたといわれます。そうでしょうか。

私のように半世紀以上も生きてきた者から若者を見ると、やはり希望に輝いているし、何かしら良い世界の到来を望む期待に充ちているように見えます。若者が幻滅し、希望を持てないのはごく近い未来に対してであって、そのさきの20年後30年後の未来に希望を託しているのだろうと、私は見ています。

そうでなければ、「人生100年時代」の到来は苦痛でしかありません。

なんともならない未来と何とかなる未来があります。

なんともならない未来は川の流れのようにどんどん過ぎていきます。何とかなる未来はもっと遠くにあってゆっくりと近づいてきます。その間に何とかなるように準備をしていきましょう。何とかしてくれるだろうという、他人任せではいけません。何とかするのは自分です。まだ間に合います。

シンギュラリティはすぐそこではありません。まだ少し時間があります。その間に何をどうするかを考え、実行するのが若者です。

学校では、そのための力を養います。過去に学び、未来を創る。知識をたくわえ、学び方を身につけ、新しい考えを創り出す、その様な場所として学校があると思います。知識を得ることが目標ではなく、考える力をつけることを目指すのです。

 

体験することによって世界から学び、世界を変えていく行動を創り出していく、そのような学びをする学校として、本校は今年、ユネスコスクールへの加盟が認められました。ユネスコというのがどのような組織機関であるかはすでに学んでいることだと思います。国際連合の一つの機関で、国際連合教育科学文化機関(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization) 略章をユネスコといいます。ユネスコ憲章の冒頭部分はよく知られているところです。

「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」

二度にわたる世界大戦への反省から、平和は対話と相互理解に基づき、人類の知的及び倫理的連帯の上に築かねばならない、という理念を掲げています。ユネスコはその理念を学校で実践するために学校のネットワークを作りました。その学校がユネスコスクールです。

本校生徒がこれまで実践してきたボランティア活動、とりわけSDGsの実現に向けた活動が評価されて、スイスのジュネーブにあるユネスコ本部から加盟承認をいただきました。これまでの活動が認められたというところが、ものすごく名誉なことだと私は誇らしく思います。この年末にも、韓国と台湾の学校と本校がオンラインで繋がって、SDGsの活動を紹介する会合が行われました。参加した皆さんは、充実した時間を過ごしたと思います。参加した皆さん全てに感謝申し上げます。これからもユネスコの理念を体現する活動が生徒の皆さんの自主的な活動によって実践されることを願っています。

 

SDGsの理念と市邨精神は同じ方向を向いています。

12月に高校2年生に市邨精神についての講話をしました。例のごとく、MetaMoji振り返りを書いてもらったのですが、生徒の皆さんがそれぞれに自分が惹かれるフレーズや市邨先生について挙げてくれました。「桜は桜、松は松たれ」の個性を伸ばす教育であったり、学校は男子だけだった時代に市邨先生が女子のために先進的な学校を作ったこと、市邨先生の言っていることは100年たっても新しいこと等々、感銘を受けましたと記してくれました。私自身、それらの振り返りを読んで、改めて市邨精神の時代を超えた真理に気づかされました。私も2011年にこの市邨に来て市邨先生の言葉に出会い、以来12年間ずーと市邨先生の言葉に惹かれていました。この市邨精神は私が教員として生きる上での道しるべとなったのです。

私が今、新年の冒頭にあたって、あなたたちにふさわしいと思う言葉は、「立てよ、憤りを発せよ。有用の人たれ。勝舞台で活躍する活人物たれ。世界は我が市場ならずや」

私は市邨を去ってもこれらの言葉に支えられて生きていきたいと思っています。

 

さて、すでに記念体育館の改修工事が始まっています。工事の間不便をかける部活や体育の授業には申し訳なく思いますが、しばらく我慢をして下さい。完成は3月末の予定ですので、3年生はもう使うことができません。卒業式は、名古屋市公会堂で行います。

冬休み中にも多くの部活が練習や大会で活躍してくれました。今年から公立高校の入学試験が半月早まったことから、私学の高校入試の日と私学の中学校入試の日も早まり、冬休み中の7日と8日は部活動を制限しました。不便をかけたと思いますが、冬休みの間も部活動が活発に行われていたことを嬉しく思います。多くの部が活躍した中で、このあと軽音楽部と弓道部から大会での活躍の報告をしてもらいます。

 

三学期は、一年の締めくくりです。あっという間に過ぎていきます。三年生は、人生の次のステージに向けて学びを続けてください。今週末のセンター試験に向けてがんばっている人がいます。すでに進路先を決めている人も、これからが勉強です。勉強は卒業した後のためにするのです。大学に入学するためではありません。

そして、中学生はこの後学力推移調査があり、明日は、高一は、学びの基礎診断のための実力診断テスト、高二はスタディプログラムが実施されます。これらの試験は、現在の君たちの学力を測り、今後の学習指導に活かすためです。結果が思わしくなかったとしてもあきらめたり絶望したりする必要はありません。現在の学力を知り、これからどう学習していくかを考えるための試験です。とは言っても手を抜いては実力が測れません。全力で取り組んでください。

 

何とかなる未来のために、確実な一歩を踏み出しましょう。

この記事の筆者
校長 澁谷有人
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